【裏話】今後のホームページ制作について思うこと
近年、ホームページは無料作成ツールで誰でも簡単に作れるようになり、
作り手が増えて単価が安くなっていく一方だったりします。
そんな状況下でもWeb Studio SはWEB制作業者として今後も最前線に立ち続けていくわけですが、
今回はそんなプロの視点から、ホームページ制作の今後について、業界の実態や裏話、ホームページ制作を依頼するにあたって気をつけるべきことなどを赤裸々に書いてみようと思います!
ホームページの需要は今後もあり続ける
そもそも「今さらホームページ?」と思われる方もいるかもしれませんが、
ホームページの需要は以前としてあり続けています。
Googleトレンドで、ここ13年間に全国で「ホームページ制作」と検索された回数を調べてみました。
流石に10年前と比べたら「ホームページ制作」の検索数はかなり下がっているものの、
現状は既に安定して定着しているとみてとれるでしょう。
ちなみにホームページ制作に最も関心がある地域として、僕たちの主戦場である福井県が圧倒的のMAXとなっています!😲
今の時代、ホームページの他にSNSやGoogleマップ、ポータルサイト(まとめサイト)などの情報発信も活発ですが、
やはりホームページ以上の情報量を掲載するには向いていません。
ホームページを頼っているユーザーはまだまだ多いです。
今後、これ以上ホームページの需要に大きな変化はないかと思いますが、依然としてあり続けると予想しています。
価格は極限まで下がってる
そうなんです、単価はめちゃめちゃ安くなりました。
一昔前は数ページのホームページを作るのに100万円超えは当たり前だったのが、今では5万円という価格設定をしている業者さんまでいます。
(これを悪いとは思いません、むしろ最適なソリューションだったりする場合もあります)
なぜここまで価値が無くなったのか。
理由としては
-
誰でも簡単にホームページを作れる無料ツールがたくさんある
無料ツールを使えば、簡単な要望のものであれば本当に片手間で作れてしまいます。
それをテンプレート化して使い回すことだってできます。 -
参入障壁が極限まで下がった
無料作成ツールが出てきたこともありますが、それを使わずとも簡単なホームページであればHTMLやCSSなどの比較的難易度の低いWEB言語で作れることも要因の1つです。独学レベルでもすぐにスキルを習得できるため参入障壁が低くく、その結果価格競争になりました。
もちろん全てのホームページの価値がそこまで下がったわけではありません。
しっかり機能するホームページを作ろうと思えば、入念な設計をし複雑な構築作業が必要になります。
しかし「中身はこだわらないから最低限のホームページを看板として持っておきたい」という要望に対しては、今や低価格で作れます。
自転車操業になりやすい
価格がかなり下がったとはいえ、会社は維持しないといけないわけです。
そこでどうするのかというと、新規案件を取り続けるということになります。
そうすると作ったホームページの数が増えていき、アフターサービスや保守管理に手が回せなくなり、「こうすればもっとアクセスが伸びそうですね」という提案もできなくなっていきます。
まさに作って終わりだけのホームページが量産されて、やたらと実績数だけが増えていくことになります。
でもやはり、ホームページを持つこと自体はWEB戦略の準備にしかすぎません。
ホームページにたくさんアクセスしてもらう仕組みを作り、売り上げに繋げるところまでがWEB戦略です。
しかしWEBについて知見が無いお客様からしてみると「ただ周りがホームページを持っているから持っておいた方がいいと思った」というふうに思うことは当然です。そこに甘えてただ言われた通りにホームページを量産していないか、WEB戦略という本質的なところからきちんと提案できているのか、というところがホームページ制作で気をつけなければいけないところです。
「ホームページはこうすればこんなことが叶えられるんですよ」という提案ができれば、お客様のホームページに対する姿勢も代わり、より一層ビジネスへの希望も持つことができると思うわけです。
Webマーケティングの需要が伸びてる
作って終わりのホームページが量産されている現状、その問題を解決するのがWebマーケティングの領域なのかなと思います。
(厳密にはホームページ制作もWEBマーケティングの範囲内です)
Googleトレンドでは「Webマーケティング」の検索数は年々上昇傾向にあります。
※グラフの赤色が「WEBマーケティング」、青色は「ホームページ制作」。
Webマーケティングの定義は広く、ホームページ集客やSNS集客、ネット広告、Googleマップ集客など、ネット使った集客活動全般を指します。
市場調査や商品開発が元来のマーケティングであれば、WEBマーケティングはその周知速度を加速させるためのものだと思っています。
すでに自社商品や、看板的なホームページがあるのであれば、次の一手としてはWEBマーケティングです。
どのネット媒体で広告を出すのか、どのようにホームページのアクセスを増やすのかを計画し実行します。上手くいかなければ何がダメだったのかを分析し、再度計画・実行し、ローリスクハイリターンなフィールドを見つけていきます。
コロナ禍を通してさらに多くの人がネットへの関心を高めました。
さらに現状存在しているSNSやGoogleなどのメディア以外にも、新たなメディアが生まれる可能性もあることから、
Webマーケティングの需要は引き続き伸びていくと予想されます。
おわりに
今回はプロ視点からWEB業界についてを書きました。
自社のWEB戦略を考えている方がいれば、またはホームページ制作やWEBマーケティングをしてみたいという方がいれば、参考になれば幸いです。
以上、現場からでした!
この記事を書いた人
千秋 - WEBデザイナー
2017年にWeb Studio Sを立ち上げ、地元福井に密着したWEB制作に携わってきました。
WEBの知識を駆使して理想の会社経営を実現させます!